CLIENT INTERVIEWS
日本を代表する会社、大手企業を中心とした幅広いジャンルの動画広告・動画マーケティング・動画制作事例があります。
2019/06/20 17:27
スマートフォンの進化によって、動画や映像が身近なものになりました。近頃では人気の職業ランキングにYouTuberが上がり、映像制作に対しても興味を持つ人が増えているのではないでしょうか。
しかし、一口に映像制作と言っても、私生活をスマートフォンで撮ったものの編集から長編映画の制作まであり、目的や難易度も様々です。
今回は、映像制作に憧れる若者が就職することが多い4つの業界に焦点を当てて良い点悪い点を列挙してみます。
さらに、「映像で何かを表現したい」という気持ちはあるものの、どの業界で働けばよいかわからない。という方のために、業界を見極めるポイントも紹介
制作ディレクター暦16年
大手広告代理店出身。撮影・編集までをこなし、スチール映像には定評がある。実績クライアントに旭化成・ソニーなど。趣味は横浜・京都の観光めぐり。
映像制作の業務内容や勤務条件は、業界によっても変わります。
それぞれの業界のメリットとデメリットをしっかりとおさえ、自分にあった環境を選択していきましょう。
業界の人でなくても「D(ディレクター)」や「P(プロデューサー)」という肩書きは耳にすることが多いですよね。響きだけですが、なんとなくやり手な人というイメージが漂います。テレビ業界で働く人は、皆さん目標としているのではないでしょうか。しかし、駆け出しである「AD(アシスタントディレクター)」から「D」に昇進できるのは、およそ20人に1人もいないのです。
ここに内容が入ります実際に「D」や「P」になれるのは、新卒でテレビ局に就職した人の一部で、民間の派遣会社から派遣された「AD」には狭き門となっています。
上に行けそうで行けない、いわばガラスの天井のような世界と言ってもよいでしょう。「AD」でも、稀に編集をやることがありますが、ほとんどがカメラの設定やコードの巻き取りなど現場での泥臭い仕事であり、成長の機会が乏しいのが現実です。
最近では、働き方改革で「AD」ヘの待遇が大きく改善されました。しかし、
それでも映像制作でのADは底辺の仕事で、映像制作に対して志の高い人でも激務から逃げてしまうということもあります。テレビ業界で映像を作りたいという高い志を持っている人は、意識を高くもって業界に飛び込んでください。
良いこともあります。何よりもみんなが知っているテレビ番組の制作に関われるので、自分の仕事に満足感を抱きやすく、自尊心も保ちやすいという点が挙げられます。
また、制作会社の経験があると、フリーランスで活動をした時に仕事を受注しやすいというメリットもあります。映像制作の経験がフリーランスで活動をしたときに役にたつので、映像制作で経験を積んだあとに、自分のやりたいことを実現させるために、フリーランスを選択する方法もオススメです。
ジブリ作品や映画「君の名は。」など、日本のアニメは近年でも勢いが衰えることなく活発な業界です。ですが、実は外国との競争に晒されており、とても激戦区になっているのです。とりわけ、韓国人アニメーターの台頭が顕著で、彼らは単価が低く、スピードも速い、その上クオリティも高いと三拍子揃っているのです。日本人のアニメーターには厳しい環境となっており、賃金レベルは底を突きそうなくらいに、ここ10年の間で大きく下がっています。
もちろん、大手が手がけるようなメジャーな作品に関われるという点は、テレビ業界と同様に魅力です。しかし、
能力が育つかという観点では、その環境やモチベーション、そして運に左右されることもあるので、何とも言い難い状況と言えます。
アニメ業界の問題は、アニメーターのスキルだけではありません。従来の制度が問題視されています。製作委員会方式を採用しているため、優秀なアニメーターに報酬が落ちないという仕組みが原因で、アニメーターとしての道を断念するケースもあります。
しかし、最近ではアニメのコンテンツは世界的にも注目されています。世界的なスキルがあれば、世界から仕事のオファーを受けることができる可能性が高いので、諦めずに挑戦しつづけましょう。
テレビ番組やアニメ作品と違って、CMは何回か使われることを前提としています。そのため、CM業界の人は、自分が関わった制作物を目にすることが必然的に多いことから他人からの見栄えが良く、達成感も高いと言えるでしょう。そして、
CM業界は、テレビ業界と異なって、先輩の「D」を見て自分も「D」になれる可能性があるので、育ちやすい環境やキャリアアップの機会に恵まれています。
ただし、ほとんどの案件が下請け業者になるため、理不尽なことや無理難題を押し付けられることも多く、自分だけでなく上司までも言い分が通らないことがあり得ます。そのようなことから、残業も圧倒的に多くなってしまい、気力勝負になることがあると言えるでしょう。
最近は地上波のCMだけでなく、Webで展開されるCMも多く登場しています。また、地上波のCMと連動した作品を手がけることもあります。業界的には、作業量が増えるため、今後もCM制作者としての作業量も増えていくでしょう。
最近では、テレビを手がけてきた映像制作会社がCM業界に参入しているケースもあります。CM制作者として生き残るためには、映像制作会社ができないような斬新な発想が必要不可欠であるので、Webで拡散されるような作品を作り続けましょう。
企業向け制作の場合、制作物がテレビなどのマスメディアに乗ることが少ないので、イメージが掴みにくく地味に見えがちかもしれません。ですが、企業によってはクライアント企業と直接取引をすることが多いこともあるため、CM業界とは異なって下請け業者にならず、勤務環境は若干改善します。また、テレビ業界やアニメ業界のような大人数ではなく、小回りのきく少人数で制作を行うため、1人あたりに任される部分が多くなり、その分たくさんのことを経験できるので、その後のステップアップにも役立つでしょう。
しかし、下請けでないことの反面として、営業が最も重要なポイントとなってきます。そのため、他の制作業界と比べると経営状態が安定しないこともあるのです。また、少数精鋭となってくるため、残業も多くなる傾向があるでしょう。
最近では、会社向けの紹介動画を制作するだけでなく、自社で制作するWeb動画の作成を制作会社が請け負うこともあります。この需要は今後も拡大することが考えられます。
5G回線の普及により、高画質な動画を手軽にダウンロードすることが可能になります。今以上にクオリティの高い映像をユーザーは視聴する機会が増えていくため、企業向けの映像といっても、クオリティの高い映像の需要が進むことが考えらるでしょう。
大手企業と取引がある会社であれば、映像制作会社と同じ程度業績を残すことができる可能性があるので、今後も明るい業界であると言えます。
映像制作で最も激務な現場は?
これらの中で、最も激務な現場はどこなのでしょうか。共通している点は、どの業界も映像制作をする上で激務であることは間違いありません。
テレビだけが激務のように感じている方もいますが、CM制作でも撮影スケジュールがタイトになることもあり、納期が近くと残業が必然的に多くなることもあります。アニメ業界は、レギュラー作品を抱えている会社であれば、放送期間中は必然的に残業が多くなります。
企業向けの映像制作現場だけ、他の業界に比べて作業量が少ないケースもありますが、4月、10月など特定の時期に忙しくなることもあります。
そのため、「どのような作品を作りたいか」「どのような仕事をしたいのか」を基準して、働く先を選ぶと良いでしょう。
それぞれの業界にメリットとデメリットがあるので、いちがいにどこが良いと言うことはできません。
ライフスタイルによって、決めるのも得策です。
例えば、結婚や育児を考えているなら、TV業界やアニメ業界は経験上相応しいとは言えません。派遣や見なし残業、持ち帰り仕事、休日出勤など多くの面でプライベートを充実させることはむずかしいでしょう。
キラキラした憧れの仕事をするという目標ならば、これら2業界に加えCM業界もよいでしょう。
ただし、大手企業のTVCMを担当する会社は日本では10社程度しかなく、採用も積極的には行っていません。多くの学生の希望就職先ともなるので、高い倍率を乗り越える必要もあります。
人の経験談や意見も参考にしてみましょう。
知り合いや先輩に業界の人がいるなら、積極的に話を聞いてみるのもよいかもしれません。
転職を考えている人も、業界の飲み会などに参加して情報収集をすると良いと思います。
映像制作や動画制作をして生きていく。これは大きな決断です。狭き門、転職の難しさ、他の職種にスキルが生きないなど、様々な試練が待ち受けています。
私は、どうせ夢のある仕事を選ぶなら、自分が成長できる業界や、多くのことを学ぶことができる業界を選択するべきだと思っています。
下積みは必ずしも成功やキャリアアップに結びつくものではありません。正しい下積みを積むことが肝心です。
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