【業界㊙】映像・動画制作の見積もりと料金表を徹底解説

映像制作上手に依頼する方法を教えます!

見積

2019/05/31 12:30

映像制作業界でディレクターとして18年の経験をもつ大月が、相場や原価など業界㊙な部分までを徹底解説! 情報量が多く、訴求力の高い動画は、プロモーションには欠かせないアイテム。 しかし価格の相場観がわからないもの。

クオリティを重視しつつ映像制作・動画制作を行う時はプロに依頼するのが一番の近道です。

編集ライター大月和人

制作ディレクター暦8年

大手広告代理店出身。撮影・編集・動画マーケティングまでをこなし、特に、スチール映像には定評がある。出身は福岡県。学生のころからビデオ撮影に興味を持つ。実績クライアントに旭化成・ソニーなど。趣味は横浜・京都の観光めぐり。

映像制作・動画制作の料金表と相場

実は映像制作・動画制作における料金の相場はぶっちゃけあってないようなものです。

「いきなりそんなことを言わないで!」と思うかもしれませんが、ないものはありません。

私の5年のディレクターとしての経験上、映像制作・動画制作は労働集約型のサービスで目立った原価がありません。出演モデル、スタジオ、ナレーションなど工夫してしまえば 原価をかなりおさえることが可能なため、95%以上が人件費です。

同じ仕事でも、起用するクリエイターのレベルや企業のレベルによって変わりますが とくに、フリーランスの個人動画制作者に依頼する場合と企業など映像制作・動画制作会社に依頼をする場合とのコスト差は大きく、4倍から7倍程度までなることもあるでしょう。

フリーランスの映像制作・動画制作の相場は5〜15万円

フリーランス

個人の映像制作・動画制作クリエイターに依頼をする場合、とても安い料金でやってくれます。 驚くくらい安い時もあります。

しかし、個人に依頼した場合、 低料金とは引き換えにクオリティの担保、スケジュールの管理、コンプライアンスやセキュリティの順守など様々な点でリスクが伴います。
フリーランスの場合、納期を守れなかったり、本人の意思とは関係なく病気や体調不良になることもあり、 最悪の場合連絡が取れなくなるケースがあります。
企業に映像制作・動画制作を依頼する場合、管理コストや映像制作・動画制作会社が持っている人員体制を使用することになるため、フリーランスのクリエイターに映像制作・動画制作を依頼する場合と比べ、料金は上がりますがリスクは大きく下がります。

経験としては5万円~15万円あたりがフリーランスの場合の映像制作・動画制作料金相場です。

リスクを回避するなら映像制作・動画制作会社、相場は30万円〜600万円

仕事として動画を制作する場合、自分や会社にリスクが発生することは避けたいものです。 もし自分のプロジェクトが頓挫してしまったら社内評価が下がってしまうかもしれません。それ以外にも様々なリスクがたくさん存在します。

このような場合、フリーランスの映像制作クリエイターではなく、ある程度のコストをかけて企業に映像制作・動画制作を依頼することをオススメします。 一般的にはこちらの方が正統派です。 この場合の相場はプロジェクトにより差はありますが、30万円〜600万円となります。 電○や博△堂などの大手であっても、キャスト費などを除いた制作費だけならば1000万円は超えません、従ってこれも目安になります。

多くの人や技能者を社員として雇用していれば制作会社としても当然コストもかかります。 しかし この料金は自分や会社を守るための金額であり、仕事を円滑に進行するためのものです。 このように考えると、それなりにリーズナブルと感じるかもしれません。

映像制作Journal ー「映像制作会社(大手・中規模)と低価格制作会社&フリーランスの比較」 Directors' Journal l ー「映像制作会社(大手・中規模)と低価格制作会社&フリーランスの比較」

映像制作・動画制作の見積もり費用

映像制作・動画制作を行う際の見積料金の内訳は様々ですが、最も一般的な内訳は

  • 「作業人件費」
  • 「撮影機材費」
  • 「ナレーション収録費」
  • 「スタジオ費」
  • 「キャスト費」

の5項目が絡んできます。

見積もり費用は「人件費」に着目

スタジオ費や機材費などが変動が少ないことに対し、人件費には大きな料金幅が存在します。 ディレクター経験2年の25歳と、特定の業界のマーケティングに精通して何百社もの上場企業の動画マーケティングを担当してきたディレクターでは 当然費用が変わります。

つまり、 人件費を見れば、どんなレベルの担当者が制作するのかすぐわかるということです。

例えば、ディレクターが1日働いた金額が5万円ー15万円の場合は平均的かそれ以下のディレクターである可能性が高く 逆に20万円を超えるようであればそれなりのディレクターが用意されているということです。

このディレクターと同じように映像制作・動画制作には様々な役割があります。
映像制作・動画制作のプロジェクト全体を管理している「プロデューサー」
映像制作・動画制作全体の指揮をとる「ディレクター」
実際に動画編集を行う「エディター」や「アニメーター」
動画撮影を行う「カメラマン」など。
さらに、大規模な映像制作・動画制作では、各担当の人数が増加したり、各アシスタントが設けられたり、 キャストにはメイクさんやスタイリストさんが付いたり…。 映像制作・動画制作の規模内容によって変動性があるのです。

以下に相場をのせておいたので参考にして下さい。上限に近づくほどレベルが高いということです。

項目 職種 単価 職務内容
企画・管理 統括ディレクター ¥250,000-¥1,350,000 全体の管理進行及び企画制作
(経験年数10年以上)
企画・管理 クリエイティブディレクター ¥80,000-¥360,000 全体の管理進行及び企画制作
(経験年数10年以上)
企画・管理 アシスタントディレクター ¥22,000-¥240,000 ディレクターの補佐及び雑務
デザイン・編集 アートディレクター ¥50,000-¥240,000 企画制作及び制作監督
(経験年数5年以上)
デザイン・編集 デザイナー ¥35,000-¥150,000 デザイン制作
(経験年数5年以上)
撮影・編集 カメラマン ¥60,000-¥300,000 撮影/セット
(経験年数5年以上)
撮影・編集 カメラマンアシスタント ¥30,000-¥165,000 撮影補助/照明/音声(経験年数5年以上)
撮影・編集 エディター ¥30,000-¥150,000 映像編集/アニメーション制作/BGM処理等
ナレーション ナレーター ¥40,000-¥140,000 ナレーション収録(日・英・中)
Directors' Journal ー「役職ごとの単価表ー相場」

予算内にちゃんとおさめるテクニック

例えば動画の撮影日数が増えた場合、ディレクターやカメラマンの人件費は加算されます。 また中堅以上の制作会社であれば事前に提案された制作内容をプロジェクトの途中で変更して動画の修正依頼をする場合 エディターやアニメーターの人件費が加算されることもあります。

映像制作・動画制作会社の中には1つの制作チームで一括の費用としている会社もありますので、見積の作り方には統一性やルールがありません。 事前に予算感を映像制作・動画制作会社に伝えて、提示した料金内でできるチームを編成してもらうなど、細かいすり合わせを行うことで、事前に提示した料金以上の請求金額になることがないようにしましょう。

映像制作料金の2020年速報

映像制作・動画制作の見積もり費用の相場は、ここ3年の間だけを見ても低下の一歩を辿っています。 例えば3年前に50万円だったプロジェクトが、いまは30万円代後半を推移しているような印象です。

これにはいくつかの要因がありますが、一つには、映像制作・動画制作のフリーランスが多くなったことが挙げられるでしょう。 しかし、悪いことばかりではありません。視点を変えれば動画市場が盛り上がってきていることの証左とも取れます。

私は、窮地で見出せるチャンスはモノにしていく心構えですね。笑 この先どうなっていくのかが楽しみです。

映像制作の相場と実際の費用例はこちらから【プロが解説!動画・映像制作の相場と実際の費用例】

「動画をつくると売り上げが伸びる」は本当か

と、よくWEBサイトなどに書いてあると思いますが 動画制作と売上増加の直接の因果関係を結ぶデータや統計は今のところありません。ただし、20年前と比べて安価に制作することができるようになったので、興味喚起のコンテンツの1つとしては魅力的です。 (一部のECサイトなどではコンバージョンが向上したというデータはあり)

私もクライアントに年に数回は「で、これどうやってKPI(目標数値)設定するんですか?」など聞かれた時は 「コンバージョンではなく再生回数で考えて下さい。」とお話するようにしています。 実際に動画制作をすることで、展示会で人が立ち止まったり、WEBサイトの滞在時間があがったりすることはありますが やはり営業がいないと成約までつなげることはできません。

動画マーケティングを成功させるには

映像制作とは、文系チックなスキルで、デザインや印象、そしてセンスの領域です。 反対にマーケティングは、ターゲットやABテストなど理系チックなスキルが求められます。 つまり、 映像制作が得意な会社は基本的にマーケティングは苦手です。

しかし中規模以上の企業になると人員の多様性やダイバーシティーの強みを発揮することができます。 したがって、 異なる能力をもった個人が集まってチームでサポートすることが可能になります。 (中規模以上とは、従業員20名以上、資本金5000万円以上程度の企業と考えて下さい。) 反対に小規模やフリーランサーであれば、似たような人たちの集まりとなるので、 マーケティング効果はあまり期待しないほうがよいでしょう。

センスが高く、訴求力もありながら、着実なマーケティング効果を期待する場合は、中規模以上の制作会社をお薦めします。

発注を検討している会社が マーケティング能力をもっているかどうかをテストするのは簡単です。 「これまでで100万回再生以上の動画の事例を3つ紹介してください」と質問してみることです。 その会社がマーケティング能力を有しているかがすぐわかるはずです。

他の特集を見る

CLIENT INTERVIEWS

日本を代表する会社、大手企業を中心とした幅広いジャンルの動画広告・動画マーケティング・動画制作事例があります。

オムロン株式会社様(東京・京都)

“川上(企画設計)から川下(制作)までの守備範囲の広さ。そこに魅力を感じています”

詳しく見る

ソニーミュージック様(東京・京都)

“コンセプト×効率性×海外”

詳しく見る

コニカミノルタ株式会社様(東京)

“戦略と映像のパートナー”

詳しく見る