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2019/06/25 12:15

フリーランスは映像制作で食べていけるのか

映像制作のフリーランスと聞くと、「それだけで食べていけるのか?」とか、「制作会社で働いた方が収入が安定しているのでは?」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
周りにフリーランスの方がいれば良いのですが、なかなか実態が掴めない方が大半かと思います。

実際に、 映像制作のフリーランスとして活躍している方は多くいます。

ここでは、どのようにすればフリーランスでも活躍することができるのか、詳しく紹介していきましょう。

編集ライター大月和人

制作ディレクター暦16年

博報堂グループ出身。企画・撮影・編集・動画マーケティングまでの一連の映像制作に携わる。特に、スチール映像には定評がある。出身は福岡県。学生のころから自動車撮影や科学技術のCG作成に興味を持つ。実績クライアントに旭化成・ソニーなど。趣味は横浜・京都の観光めぐり。

フリーランスは映像制作で食べていけるか

映像制作の人間が、フリーランスとして食べていくことは可能なのでしょうか。

結論をいうと、食べていくことは可能です。
もちろん、全員が食べていけるわけではありませんが、フリーランスとして必要なスキルを身につけていれば、活躍することは難しいわけではありません。
むしろ、フリーランスは現在売り手市場であるとも言えます。

フリーランスが有利な理由

フリーランスがなぜ現在有利なのでしょうか。
それは、映像の幅がテレビ以外にも増えたためです。
テレビ以外では、ネット動画、YouTubeなどさまざまな媒体で映像が作れるようになりました。

最近では、ネット動画でテレビ番組のようなクオリティの高い作品を作ることもあります。
このような動画を作る際に、映像制作会社に依頼をすると100万円近くかかることがあります。
しかし、フリーランスに依頼をすることで、コストを最小限に抑えることができます。中には、20万円程度で仕事を受けてくれるフリーランスも少なくありません。

そのため、少しでも安くコストを抑え良いコンテンツを作りたいというクライアントが増えたことから、フリーランスに映像制作の仕事が集中しているのです。

フリーランスとして必要なスキルを身につけているか

フリーランスとして活躍するためには、次のスキル等が必要です。

  • 実績
  • ポートフォリオ
  • 納期の遵守、撮影企画の提示

特に、実績や自分の作品が分かるポートフォリオを提示する必要があります。

発注をする側も、フリーランスに頼んだからと言って、想像と全く異なったものができることは望んでいません。
そのようなことを防ぐためにも、依頼をしようとするフリーランスの腕前が分かっていれば、価格交渉を行うことが簡単にできるのです。

ぜひフリーランスとして活動をする場合には、ポートフォリオなど自分がアピールできるツールを用意しておきましょう。

Directors' Journal l ー「映像制作会社(大手・中規模)と低価格制作会社&フリーランスの比較」

食べることができるフリーランスとそうでないフリーランスの違いとは?

ここで気になるのが、フリーランスで食べることができる人とそうでない人の違いです。
どのような違いがあるのかを大別すると、以下の2つが挙げられます。

①経験豊富である

②ハイクオリティの作品を作ることができる

経験豊富である

フリーランスの中でも、ディレクションができるけれど、カメラや編集はほとんどできないというクリエイターもいます。
もちろん、他の会社やクリエイター仲間と手を組むことで、その人の不得手な部分を補うことができるのであれば、問題はないでしょう。
しかし、多くの人が関われば自ずと価格は上がってしまうものなので、低い価格でお願いしている場合には、ほぼ一人でやっている可能性が高いと思います。
なので、依頼をする領域に対して、実績や経験が豊富であるかどうかというのは、コストとも密接に関係してきます。
価格重視でフリーランスのクリエイターに依頼されることを踏まえれば、実績をきちんと提示できるように準備しておくことが良いでしょう。

Directors' Journal ー「役職ごとの単価表ー相場」

クライアントの要望に答えることができる

ハイクオリティかどうか、すなわち品質の良し悪しを決めるのは誰でしょうか。
他ならぬ依頼主です。
つまり、依頼主の意図をきちんと汲んで、イメージしていたものに近づけられるかが鍵を握ります。
才能のあるクリエイターとは、きちんと依頼主の考えを理解できる人なのです。
フリーランスの中には1本あたりの制作費が50万円以上かかるケースもありますが、しっかりと意図を汲んでくれるフリーランスであれば、その50万円も納得感をもってもらうことが可能なのです。

フリーランス仲間がいるかが大きな分かれ道

YouTubeやネット動画が広く我々の生活に浸透し、編集ソフトも簡単になったことからフリーランスとして映像制作を行うことが身近になりました。

私の周りを見ても、ここ3年の間でフリーランスの人が1.5倍くらいに増えたと思います。
今後も、フリーランスの映像系クリエイターが増えて、映像制作会社を通さないケースも多くなるでしょう。
ただ、知人のフリーランスを見ていても、クオリティに個人差などのばらつきがあることは否めません。
もちろん、彼らは何らかの得意分野があってやっているので、これからフリーランスで映像クリエイターを目指す人は、自分の苦手な分野を補ってくれる仲間を探して、協力しながら進めることが第一歩だと思います。

クリエイター同士で切磋琢磨できる環境があれば、フリーランスでも制作物のクオリティを高めていけるはずです。
ですが、なかなかそういう環境がないのであれば、ひとまずは制作会社などの企業に就職をして技術力を高めていくのが良いでしょう。
みんなで動画業界を盛り上げて行きましょう。

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